VCC/ALCOM プロジェクト基礎ガイド

VRChat Creator Companion(VCC)またはALCOMのプロジェクト作成から、SDK・パッケージの整合確認、バックアップ習慣まで。アバター改変の出発点となる環境構築を解説します。

VCC と ALCOM について

VRChat Creator Companion(VCC)は VRChat 公式が提供するプロジェクト管理ツールです。Unity バージョンの管理、VRChat SDK のインストール、コミュニティパッケージの追加などをまとめて行えます。アバター改変を始めるには、まずこの VCC を使って Unity プロジェクトを作成するのが標準的な手順です。

ALCOM(Another Look at Creator Companion)は、VCC の代替として開発されたオープンソースのツールです。VCC と同等の機能を持ち、軽量で動作が安定しているとして利用者が増えています。VCC と ALCOM はどちらか一方だけで十分です。

プロジェクトの作成手順

  1. VCC または ALCOM を起動します。初回起動時は Unity のパスを設定する画面が出ます。VRChat 推奨の Unity バージョン(公式サイトで確認してください。バージョンは時期により変わります)をインストールし、そのパスを指定します。
  2. 「Create New Project」または「New Project」ボタンをクリックします。
  3. プロジェクトの種類として「Avatar」を選択します。
  4. プロジェクト名と保存先フォルダを指定します。日本語や空白を含むパスは Unity でトラブルの原因になることがあるため、英数字のみのパスを推奨します。
  5. 「Create」をクリックするとプロジェクトが作成され、VRChat SDK が自動でインストールされた Unity プロジェクトが起動します。

ヒント:プロジェクトの保存先は C ドライブ直下や Desktop(デスクトップ)でも動作しますが、「C:/VRC/MyAvatar」のような浅くシンプルなパスが安全です。

SDK とパッケージの整合確認

VCC/ALCOM でプロジェクトを管理することで、SDK やコミュニティパッケージのバージョンを統一管理できます。バージョンがずれるとコンパイルエラーや機能不具合の原因になります。

  1. VCC の「Manage Project」でプロジェクトを選択すると、インストール済みパッケージの一覧とバージョンが表示されます。
  2. 「Updates Available」と表示されているパッケージは、アップデート前に衣装やギミックの対応バージョンを確認してください。特に Modular Avatar や VRChat SDK はアップデートで動作が変わることがあります。
  3. BOOTH 商品の README に「〇〇 v0.x.x 以上必須」などの記載がある場合は、そのバージョン要件を満たしているか確認します。

ヒント:複数の商品を1つのプロジェクトに入れる場合、各商品のパッケージ要件が競合しないか注意してください。商品ごとに別プロジェクトを作るのも有効な手段です。

バックアップの習慣

VRChat のアバター制作は長期間にわたる作業になることが多く、ある日突然 Unity プロジェクトが開けなくなったり、データが消えたりするリスクがあります。日頃からバックアップを取る習慣が重要です。

  1. プロジェクトフォルダをそのままコピー(複製)する方法が最もシンプルです。「Assets」「ProjectSettings」「Packages」フォルダが含まれていれば復元できます。
  2. Git による管理: Git(ソースコード管理ツール)を使えばバージョン履歴を残せます。バイナリアセット(テクスチャ・FBX 等)は Git LFS が必要になります。少し学習コストがかかりますが、長期的には安全です。
  3. 外付け HDD やクラウドストレージへのバックアップを定期的に行いましょう。特に大きな変更を加える前後にはバックアップを取ることをお勧めします。

ヒント:「Library」フォルダは Unity が自動生成するキャッシュなので、バックアップから除外しても構いません。その分容量を節約できます。

よくある失敗と対処法

よくある失敗

  • Unity プロジェクトが起動しない・真っ白な画面になる: VCC/ALCOM のプロジェクト一覧から「Open Project」を押したときに起動する Unity バージョンが VRChat 推奨のバージョンと異なる場合があります。VCC の Settings でデフォルト Unity バージョンを確認してください。
  • SDK が見つからない・コンパイルエラーが大量に出る: VRChat SDK がプロジェクトに正しくインストールされていない可能性があります。VCC で「VRChat SDK - Avatars」パッケージが追加されているか確認し、なければ追加してください。
  • パッケージを更新したら衣装が崩れた: パッケージ(特に MA や SDK)の更新で API 変更が入ることがあります。更新前のプロジェクトバックアップから復旧するか、商品のサポートページで新バージョン対応版を確認してください。
  • 日本語フォルダ名・スペースを含むパスでエラー: Unity は日本語やスペースを含むパスを正しく処理できないことがあります。プロジェクトを英数字のみのパスに移動させてください。